訪問介護の2時間ルールの概要
いわゆる「2時間ルール」は、1人の利用者に対し同日中に、2回以上、訪問介護サービスを提供する際に原則適用されるルールです。具体的には「同じ利用者に対して同日中にサービスを2回以上提供する場合、その間隔が概ね2時間未満であればひとつのサービスとみなす」とするルールを指します(間隔はあるサービスの終了時間から別のサービスの開始時間まで)。したがって、それぞれの所定単位数を算定したい場合、提供間隔に注意する必要があります。
ここでいう「概ね」に明確な定義はないため、1時間50分以上空けていればよいなどということはできません。実際の運用では、利用者の状況などを踏まえて判断することになります。同ルールは、利用者の生活リズムにあわせてサービスを提供するため、あるいは長時間のサービスを複数回に分けると介護報酬を多く算定できることがあるため設けられていると考えられています。
ちなみに、重度障害者を対象とする訪問介護で、身体の状況にあわせて短い間隔で短時間の滞在によるサービスを複数回提供しなければならない場合はこの限りではありません。この点も押さえておきたいポイントとしてあげられます。